アキレス腱痛
アキレス腱は足首の後ろに存在する。ふくらはぎの中央近くからかかとにかけての部位を占め、長さは約15cmほどで最も強靭かつ太い腱である。
アキレス腱炎:はじめに本人も気付かない程度の軽い損傷があり、そのまま使っているうちに炎症を起こす。
アキレス腱断裂:普段から運動をしていない人が起こす場合と運動をしている人のオーバーユースで起こる場合とがあります。
アキレス腱断裂の予防
運動していない人 運動前に十分にストレッチをし身体をあたためて運動をする。
運動をしている人 運動後の栄養補給と十分な睡眠、運動前後にストレッチをする。
アキレス腱の痛みと間違えていることがある傷病
有痛性三角骨: バレエやサッカーをするときにつま先を伸ばしきった状態で起こります。生まれつき余分に出来た骨(過剰骨)、または足首の関節をささえる距(きょ)骨(こつ)にある突起が分離して炎症を引き起こしたり、関節間に挟まれたりして痛みを生じます。
腓骨筋腱炎:「腓骨筋」はすねの骨から足の指にかけて付いている筋肉で長腓骨筋・短腓骨筋に分かれます。足首を下に向けたり外にひねったりする筋肉で外くるぶしの後ろを通り足の裏に向かって行きます。バレーボールやスキーのように横飛び斜めでの着地をするスポーツをして炎症を起こす場合があります。アキレス腱と外くるぶしの間に位置しているのでアキレス腱の痛みと勘違いする場合があります。
後脛骨筋腱炎:「後脛骨筋」はすねの骨から内側の足底にかけて付いている筋肉で足を下に向けたり内側に捻ったりする筋肉です。アイススケートやインラインローラースケートなどの足首が不安定なまま足をけることで起こります。アキレス腱と内くるぶしの間に位置していうのでアキレス腱の痛みと勘違いする場合があります。