捻挫とは関節に対して過度に捻る・伸ばす・ぶつけるなどの力が加わっておこるケガのうち、X線でうつらない靭帯や腱などの軟部組織や、軟骨のケガをいいます。
捻挫をした関節には赤く腫れ、熱を持ち痛みが現れ動かせないといった症状が診られます。
通常は激しい痛みを感じますが、痛みを感じにくい靭帯もあるため、痛くないから大丈夫と考えてはいけません。
捻挫は放っておくと、靭帯が伸びたままになりくせになりやすいです。また、関節への負担が大きくなり、関節内の負担が積み重なると、変形性関節症(老化現象で関節の軟骨がすり減って関節が変形してくる)というような後遺症や、半月板損傷などの二次的な関節損傷も増えるため注意を要します。
そのため捻挫は早めの処置がとても重要になります。
チェックリスト!!このような症状は注意!!
□ 関節を捻ってしまった
□ 捻ったあとに関節に痛み・熱感・腫れなどが残る
□ 関節にぐらつきや不安定感を感じる
当院ではこのように治療をしています。
①どうして痛めてしまったかを詳しく判別します。
②徒手検査にて痛めた筋・腱・靭帯・関節軟骨などを判別します。
③患部に熱がある場合はRice処置を行います。
④テーピングや包帯・ギプスなど状態に合わせて関節の固定を行います。
⑤捻挫した関節をかばって起こるコリや痛みに対するケアをします。
⑥各箇所に合わせて必要に応じた筋肉トレーニングを行い、捻挫をしにくいようにします。
治療例>足の捻挫:
どうして痛めてしまったかを詳しく判別し、徒手検査により、痛めた筋や靭帯の鑑別・骨折がないかを確認します。
→ Rice処置を行います。
→ テーピングと包帯を合わせて関節の固定を行います。
→ スパイラルテーピングで患部の炎症をすぐに沈めます。
→ 捻挫した関節をかばって起こるコリや痛みに対するケアをします。
→ 足の関節の固定に働く筋肉を強化し、捻挫をしにくいようにします。